膀胱尿管逆流の術式は?

探せば良い絵が落ちてるもんです。全て画像はこちらから。

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(上)Politano-Leadbetter法: 元の尿管口より近位に切開を入れ、その穴から切離した尿管を挿入、粘膜下のトンネルを通して、元の尿管口に繋ぐ

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(上)Glenn-Anderson法: 膀胱に外切開入れずに尿管を膀胱側へ引き出してきて遠位側の粘膜下トンネルを通して、尿管口を新しく作る。尿管の長さに余裕がないとできない。

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(上)Cohen法: 尿管を膀胱側へ引き出してくるのはGlenn-Anderson法と同じ。もう一方の尿管口の近くに新しい尿管口を形成。こちらもやはり尿管の長さに余裕がないとできない。

術後の逆行性尿管アクセス、つまり尿管鏡など入れる場合に、変曲点の多いCohen法が最も困難になると思われるのだが、2016年現在、最も代表的な術式はそのCohen法なんだそうな(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsejje/29/2/29_248/_pdf)。きっとそこには理由があるんでしょうけど、深追いはここまで。