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脂肪塞栓の診断基準の有用性は?

卒業試験 整形 救急 呼吸器

診断基準がいくつかあるので並べてみましょうか。

鶴田の診断基準(1986)

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Gurd(とWilson)の診断基準(1974)

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この2つが日本で使われてる二大巨頭。ついでに他にも出てきた。

Schonfeldの診断基準(1983)

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Lindequeの診断基準(1987)

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もはや雨後の筍状態。そしてどれも古い

で、中身を吟味してみると、鶴田が一番複雑で、Gurdと内容、構成は似てるSchonfeldLindequeはちょっとざっくりし過ぎかね。

どこぞの医師が脂肪塞栓に関して 素敵なスライドを上げてらっしゃるので参照。

死亡率もそれなり高い(スライドによると7-29%)し、骨折を伴う外傷後に頻度が高い訳ではあるけど、身体所見上比較的特異的なものは点状出血くらいなもん。そこに頻脈、呼吸困難あれば疑って胸部レントゲン、血液検査というフローでしょうか。

BALが診断に有用という報告もあるようやけど、悠長にCTやBALしてる余裕があるのか臨床経験のない身では分かりかねる。

で、肝心のタイトル疑問について結論するに、上のスライドでも「参考程度」、BALなど新しい診断方法を模索してる、加えて こんな資料もある。

定型型は受傷 24~36 時間後に、発熱、頻脈、 呼吸不全、意識障害、皮膚の点状出血などで発症する。しかし、典型的な症状を呈するものはむしろ少なく、本症候群に特異的な症状もない。以前からGuardや鶴田の診断基準が汎用されているが、頭部外傷や胸部外傷を合併した症例や、三大徴候が揃わない場合には診断が困難である。

という辺り、そこまで有用性は高くないという認識でよかろうもん。