2016-11-07から1日間の記事一覧

自律神経過緊張反射とは?

脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン(2012年版)CQ40によると、 自律神経過緊張反射(autonomic hyperreflexia,autonomic dysreflexia)は,主としてT5~6レベルより高位の脊髄損傷患者にみられる自律神経の異常反射で,麻痺部に生じるさまざまな刺…

膀胱尿管逆流の術式は?

探せば良い絵が落ちてるもんです。全て画像はこちらから。 (上)Politano-Leadbetter法: 元の尿管口より近位に切開を入れ、その穴から切離した尿管を挿入、粘膜下のトンネルを通して、元の尿管口に繋ぐ。 (上)Glenn-Anderson法: 膀胱に外切開入れずに尿管を膀…

橋排尿中枢より上位の障害で排尿筋-尿道括約筋協調不全は起きるか?

蓄排尿に関わる神経核は高位から、大脳、橋排尿中枢(PMC: pontine micturition center)、胸腰髄核(副交感神経)、仙髄Onuf核(交感神経)の4つで構成。 蓄尿時は、大脳ー(抑制)→PMC---仙髄Onuf核からの陰部神経→内尿道括約筋収縮 排尿時は、大脳---PMCー(興奮)→…

INFα、β、γとは?

インターフェロン(IFN: interferon)の誤植ではありませぬ。れっきとした病理用語、組織学的浸潤増殖様式(INF: infiltration)のことでした。 過去形で書いたのは、これが2011年の腎癌取り扱い規約第4版改訂時に、他臓器の表記と統一するためINFa、b、cに変更…

腎臓触診法の一種Guyon法とは?

フランスの外科医Jean Casimir Félix Guyon (21 July 1831 – 2 August 1920)によって編み出された触診法で、これによって見出される腎臓の浮球感(ballottement of the kidney)をGuyon’s signと名付けたそうな。 「腎臓の浮球感」てつまりどういうことかとSte…

児童虐待の種類別相談件数の比率は?

年々、比率が変化してきている。 厚労省の統計によると、平成21年度は相談件数44,211件の39.3%を占める身体的虐待が最も多かった。 これに対し、平成26年度は倍増した相談件数88,931件の43.6%を心理的虐待が占めて最多となった。 たった5年の間に急激に虐待…