食塩感受性とは?
東大名誉教授の資料によると、
1)腎内レニン-アンジオテンシン系亢進が近位尿細管のAT1受容体刺激、
2)腎交感神経活性亢進が遠位尿細管のGR-WNK4-NCC系亢進、
3)Rac1-MR系異常活性化が集合管のENaC(上皮性Naチャネル)活性亢進
の三つの異なる機序によってNa再吸収亢進を生じ食塩感受性高血圧をきたす。
とある。
つまり同じだけの食塩摂取量だったとしても、遺伝的あるいは後天的な要因により上記のメカニズムが亢進している個体の場合、Naの再吸収が活発なために高血圧となる。これが食塩感受性高血圧なるものらしい。
うちの卒業試験では、「食塩感受性とは、Naを体外へ排出する際に血圧が大きく上昇する個体の性質である。」かどうかが問われていた。
確かにNaを体外に排出する際のメカニズムが再吸収亢進に傾いていることによって血圧が上昇するんだけども、この選択肢ちょっと言葉足らずじゃないですかね。